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帰化申請の面接で聞かれること【2024年】

帰化申請が受理されたら許可を待つだけ。ではなく、審査期間中に審査官との面接もあります。

  • 面接で何を聞かれるのか知りたい
  • 答えられなかったら不許可になるの?
  • どのように答えればいいのか

 
と不安な方がいるかと思います。

そこで、最近の質問傾向も踏まえて「帰化申請の面接で聞かれること」について解説いたします。

面接でよく聞かれること

これまで当事務所にご依頼いただいた方から「審査官のよくある質問」をお聞きしてまとめました。

審査官のよくある質問
・申請人と親族の関係性(日本/本国どちらも)
・配偶者との結婚の経緯や理由
・帰化について親族や婚約者はどう思っているか
・友人との関係性
・同居人との今後の生活プラン
・現在の住居や生計状況
・借金の状況
・来日してから現在までの仕事
・仕事中の様子
・仕事の今後の見込み
・年金や税金の支払い状況
・過去の交通違反の経緯と対策
・過去の違法行為の経緯と今後
・海外への渡航歴・時期・期間・理由
・申請書や動機書に書かれた内容の確認
・日本人として生きていくことの意思確認
・日本語能力の確認

審査官は、公的書類や作成書類だけでは読み取れないようなことを主に質問してきます。

最近の質問傾向

先ほどのよくある質問の中でも、最近深く聞かれるようになった質問事項を紹介します。

  • ① 来日してから現在までの仕事
  • ② 年金や税金の支払い状況
  • ① 来日してから現在までの仕事

    仕事関連の質問は、前職・現職の内容だけでなく、来日してから現在まですべての職歴についても細かく聞かれます。

    例えば、

    ・留学生の時に資格外活動許可を得てバイトをしていたのなら、週28時間以内で働いていたか
    ・資格外活動許可で風営法に分類される仕事をしていなかったか
    ・就職や転職時は、それぞれ仕事内容と在留資格の活動範囲が合っていたか
    ・職場環境はどうだったか、同僚とトラブルはなかったか
    ・いつからいつまで働いていたのか
    ・転職/退職の経緯や理由について

     
    など、今までの就労状況を一つ一つチェックされ、その証拠を調査するために職場へ確認の電話をすることもあります。

    よく陥りがちな事案としては「技術・人文知識・国際業務の在留資格で単純作業をしていた」ことがあります。

    レジ打ちや接客などの単純作業は「技術・人文知識・国際業務」の活動内容として認められていません。

    仮に、過去のことでも「技術・人文知識・国際業務の在留資格で単純作業をしていた」ことが事実なら、それは入管法違反のため、不許可となる可能性が高いです。

    ② 年金や税金の支払い状況

    帰化の素行要件は、違反や前科だけではなく、年金や税金の支払い状況も審査されます。

    ちなみに、2023年以降は年金だけでなく健康保険の支払い状況も審査対象になるなど、帰化申請の審査は年々厳しくなっています。

    ▶︎帰化申請の審査が厳しくなっている?を詳しく見る

    もちろん面接も同様で、例えば、

    ・年金の特例免除期間があった
    ・滞納していた時期があった

     
    という場合は、その理由や経緯について審査官から質問されます。

    特に「年金の免除・納付猶予」を受けていた場合は注意しましょう。

    というのも「年金が免除されていた⇨低収入の時期があった⇨生計が不安定だった⇨今までに問題があったのでは?これからも何か問題があるのでは?」と判断されてしまうためです。

    ただし、ここを細かく質問されても、正直に理由と経緯を答えましょう

    免除や納付猶予を受けた事実は、注意深く審査されるだけであり、決してそれ自体が悪いことではありません。
    焦って嘘をついたり、経歴を良く見せようとして話を作ったりする方が悪影響です。

    もし「過去の免除期間分の支払いができるか?」と質問されたときは「支払いできます」と答えましょう。

    細かく質問されるケース

    申請人の状況によって細かく質問される内容が異なります。

    特に注意したい申請人の状況
    ・回答と申請書/動機書の内容で矛盾がある
    ・親族関係があまり良くない
    ・連絡を取れない親族がいる
    ・転職/退職の回数が多い
    ・借金やローンが多い
    ・大きな犯罪をしたことがある
    ・人身事故を起こしたことがある
    ・経営者だが赤字経営が続いている
    ・開業したばかり

    プライベートのことであまり聞かれたくない内容でも、質問の仕方が意地悪に感じられても、審査官は心を鬼にして事情を深く質問してきます。

    当然、申請書の記載内容も口頭回答も虚偽の申告は絶対にNGですから、落ち着いて正直にその理由や経緯を説明しましょう。

    最後に 面接は正直に答えよう

    帰化申請の面接でよく聞かれることを紹介しました。

    聞かれることがわかれば、事前に回答を考える時間ができるので、落ち着いて面接に挑めると思います。

    審査官は慎重かつ厳正な審査を行うため、似たような質問を繰り返しする時がありますが、面接で一番大切なことは「嘘をつかず、自分を良く見せようともせず、しっかりと態度よく、礼儀正しく答える」ことです。

    もちろん、質問内容は審査官の裁量によるため、細かく質問されない場合もあります。

    また、申請人の状況に懸念点がなければ、何も心配することはありません。

    当事務所にご依頼いただいた方で、もしも懸念点があれば、事前に面接のアドバイスもいたします。

    どんなに小さなお悩みでもお気軽にご相談ください。

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    この記事の監修者

    行政書士アルバーズ法務事務所

    代表行政書士
    山中 直人(Yamanaka Naoto)

    専門分野

    国際結婚をされたご夫婦の配偶者ビザ取得、帰化申請、外国人の起業支援(会社設立&経営管理ビザ)を始めとする各種ビザ・帰化手続きを専門とし、札幌市内を中心に活動中

    所属

    ・日本行政書士会連合会(第22012203号)
    ・北海道行政書士会(第6266号)
    ・申請取次行政書士(行-112023200009)

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